結納とは、二人の婚約を両家が確認し正式に称える伝統的な儀式のことを指します。
現代でも結婚の際には話にあがる結納ですが、その由来は日本書紀にまで遡ります。
仁徳天皇の皇太子が相手を妃とされた時に納品が贈られたことが由来となっています。
その結納の作法が整えられたのは室町時代で、当時は公家や武家の間のみで行われ、庶民にとっては結婚式を挙げるという習慣すらなかった時代であるため結納は別世界のものでもありました。
それが江戸時代になって庶民であっても裕福な商家では結納の行事が行われるようになります。
庶民が行うようになったのは明治時代になってからのことで、その後ひろく一般人にも広まっていき現代にまで受け継がれている儀式のひとつです。